3月5日に行われた東京マラソンは、2021、2022が中止だったこともあり待ちに待った東京マラソンは、
山下一貴選手が7位、其田健也選手が8位そして大迫傑選手が9位、井上大仁選手が10位という結果でした。
都庁庁舎や東京ドーム、皇居、東京タワー、浅草などの東京の名所を巡るルートを通ることが
おおきな魅力になっている東京マラソンは2023年の開催で16回目で、
パリ五輪に向けたジャパンマラソンチャンピオンシップ【MGC】の出場選考対象になる
【MGC】チャレンジ指定大会でもあります。
このブログでは、東京マラソンでの日本人トップ選手の結果と
箱根駅伝の選手がマラソンで世界の壁を超えるための問題点を挙げてみました。
東京マラソンの結果
出走者数男子29,095名 完走者数27,953名 完走率96.1%
出走者数女子 9,108名 完走者数 8,616名 完走率94.6%
男子結果
1位 GELMISA Deso (エチオピア)2:05:22
2位 ESA Mohamed(エチオピア)2:05:22
3位 GETACHEW KEBEDE Tsegaya (エチオピア)2:05:25
4位 KIPRUTO Titus(ケニア) 2:05:32
5位 LEVINS Cameron(カナダ)2:05:36
6位 ABATE Deme Tadu(エチオピア)2:05:38
7位 YAMASHITA Ichitaka山下一貴 (日本)2:05:51
8位 SONOTA Kenya其田健也 (日本)2:05:59
9位 OSAKO Suguru大迫傑 (日本)2:06:13
10位 INOUE Hiroto井上大仁 (日本)2:07:09
女子結果
1位 WANJIRU Rosemary(ケニア)2:16:28
2位 GEMECHU Tsehay (エチオピア)2:16:56
3位 BEKERE Ashete (エチオピア)2:19:11
4位 EDESA Worknesh3 (エチオピア)2:20:13
5位 SAINA Betsy (アメリカ)2:21;40
6位 MATUDA Mizuki松田瑞生(日本) 2:21:44
7位 HOSODA Ai細田あい(日本)2:22:08
8位 FLANAGAN Lindsay (アメリカ)2:26:08
9位 MORITA Kaori森田香織(日本)2:26:31
10位 ABE Yukari阿部由香里(日本)2:26:31
日本人選手の東京マラソンの結果と今後の大会へ向けて
男子の結果を見てみると、1位から6位は本当にデッドヒートであったことがわかります。
最後の2kmに向けてどれだけ体力が残せたかというところが勝敗を決めたようですね。
日本の山下選手、其田選手そして大迫選手共に30㎞地点までのラップタイムは
上位6選手と大差がありません。
最後の10kmそして2kmでアップギア出来なかったところが大変悔やまれますね。
オリンピックなどの大会が行われる季節と気温を考慮すると、
これからの課題は無駄のない走法の確立と最後の2kmで勝負をかけることのできる体力を温存する力ですね。
女子の結果も見てみましょう。
女子は1位のGELMISA Deso (エチオピア)選手がダントツでしたね。
ラップタイムを見ると1人突出しています.
男子も同じですが、小柄な日本人選手が、スピードと体力を維持しながら
最後の2kmを外国の選手と競り合える試合が見れる事を、楽しみにしていたいですね。
箱根駅伝の経験者がマラソンの世界大会で結果を残すためには
箱根駅伝で活躍した選手が燃え尽き症候群になる。
と言うのを聞いたことがありませんか?
そりゃあなってもおかしくはないだろうな。と思う反面、
大学生の陸上部員達は大学で陸上に没頭し、卒業後も陸上を続けようと思っている選手は少ないんだな。
と解釈してしまいます。
確かに大学を卒業して実業団で陸上部に所属して陸上を続けることができる選手は、
限られた選手のみとなっていますよね。
大きな大会へ出場して、結果を残し、スカウトの目に留まった選手のみが
卒業後も陸上を続けることが出来るということです。
お正月にテレビで放送される箱根駅伝で大きな結果を残す事が実業団への最も近道そうですね。
でも、よく考えてみると、
他にも大学生にとって大きな大会は沢山あるはずなのに
何故か箱根駅伝だけがスペシャル番組となり、
陸上をよく知らない人でもある程度の情報を取得しているのです。
なるほど、選手たちにとって箱根駅伝が最も大切な大会になるのがわかりますね。
大学の陸上部入部の時の目標設定
毎年、箱根駅伝が終わった後、監督や部員たちをテレビで放送している所を見ます。
監督が選手を必死に育てている姿と、部員たちが寮生活をしながら一丸となって
箱根駅伝での優勝を掲げて練習に取り組む姿に感動します。
でも、残念にも思ってしまうのですよ。
入部の時から、箱根駅伝で優勝!を目標にするのではなく
入部の時からオリンピックで金メダル!と言う
目標で、スタートして欲しいなあと。
高校で好成績を残してきた選手たちが沢山いるはずなのです。
オリンピックで金メダル!の目標の過程に
箱根駅伝優勝の目標を置いたらどうでしょう。
それぞれの選手にそれぞれの選手のピークがあるはずなのです。
4年間の4回の箱根駅伝ではピークを迎えられない選手だっているはずなのですよ。
是非、目標を更に高いところにして、箱根駅伝も頑張っていただきたいです。
箱根駅伝で、たくさんの実戦を積み、
そこでの学びをオリンピック、世界大会で生かす
という意識を 大学生の陸上部の生徒たちにうえつけて欲しいですね。
大学の陸上部の練習は箱根駅伝一択で良いの?
大学生である選手達にはたくさんの可能性があるはずです。
箱根駅伝の為の練習も兼ねて、と言う練習ではなく
各大学の素晴らしい指導者には、
短距離、中距離、マラソン各種目でも1番になれる選手の育成も
視野に陸上部の指導を考えて頂きたい。
箱根駅伝で1年の時にスーパースターで、
翌年にも箱根駅伝で優勝するには必須な選手かもしれないけれど
この選手ならばマラソンのセンスもあるのではと思ったら
是非、その才能も開花させてあげてください。
各大学の宝者だけで終わらせないで日本の宝者の選手にしましょう。
大学生のエリート部員達に部活動だけではなく、様々な場所での練習の機会を
箱根駅伝を目指すエリート部員達には、
大学生同士の交流の場を作りながら他校生との合同練習など、取り組まれている事と思いますが、
是非、プロ選手との合同練習会や、実業団チームの練習見学など
ワンランク上の選手たちの血の滲むような練習を見て、体験してもらいたいです。
プロとして戦う、実業団にいて戦う、と言うのは
大会で成績を残すと言う所の意識が違います。
箱根駅伝にあこがれて陸上を始めた選手は沢山います。
そして、その選手達の中には箱根駅伝の先にある大会でも
きっと輝かしい成績が残せるはずの選手が多くいるはずなのです。
世界と戦う自分を夢見て、
箱根駅伝を最終の目的にせず
箱根駅伝での経験を生かしてオリンピック、世界大会で表彰台を狙ってください。
まとめ
東京マラソン2023には、箱根駅伝で成績を残した選手、
これから箱根駅伝で好成績を狙う選手が出場していました。
その選手達に、
箱根駅伝で色々な経験を積んで、その先にある
オリンピック、世界大会で活躍する姿を見せてもらいたいです。
最後まで読んで頂き有難うございました。