先日のバレーの試合、見ましたか?
日本人選手がこんなプレイできるのかと
大変驚かされました。
監督のプロフィール
名前 | フィリップ・ブラン |
生年月日 | 1960年5月20日 |
年齢 | 63歳 |
出身 | フランス(モンペリエ出身) |
現役時代 | アウトサイドヒッター |
モンペリエどこ?
フィリップ・ブラン監督の出身はフランスのモンペリエ。
皆さん知ってますか?モンペリエ。
1364年に建てられた円錐形の塔が特徴のゴシック様式のサンピエール大聖堂と
フランスやヨーロッパの巨匠たちの作品が展示されている
ファーブル美術館があるんですって。
地図を表示しておきますので場所を確認してみてくださいね。
モンペリエ大学もあるそうなのでバレーボールの各種大会などの交流も
盛んだったのかもしれません。
アウトサイドヒッター??
現役時代アウトサイドヒッター。
アウトサイドセッターはバレーボールにおいて主に左右両サイドからのスパイクを打つ選手のこと。
ブラン監督の経歴
80年から89年にフランス代表として活躍。
88年ソウル五輪に出場。
欧州選手権4回、世界選手権2回など通算340試合に出場。
自国開催の1986年世界大会では最優秀選手に選出された。
現役引退後は01年から12年まで男子フランス代表の監督
14年から16年は男子ポーランド代表のコーチを務め世界のトップへ導いた。
17年から日本代表のコーチとして就任。
ブラン監督が日本の選手から慕われる理由
ブラン監督が選手に対する要求は細かくて厳しいと言われている。
それはブラン監督の戦略が緻密なもので構成されているから。
そもそも結果がついてきているのだから人望も厚いに決まっている。
更にその戦術を磨く手段として、ミスは追及しないというスタンスのようだ。
一流のプレイヤーになればなるほど自分自身でトライして精度を高めていくもので、
その過程においてミスとか失敗とか言うプレイは
選手においては貴重なデーターである。
個人で分析できる選手であるが故の対応で、求められたものが完璧にできた時に
監督のそれだよ。と言う掛け声で選手は監督の意向を知ることができるのである。
ミスを恐れず攻めのプレイが出来ている事にブラン監督と選手との絶対的信頼関係が垣間見える。
世界的なブラン監督が日本のバレーで求めたもの
チームプレーが得意と言われる日本人であるが、
最近では石川選手を筆頭に
海外リーグでプレー経験を積んだ選手が増え、個々の実力を伸ばしてくるようになった。
他のスポーツも見ていてわかるが、この個々の実力を生かす試合の組み立ては
難しいものである。
選手の進化する実力とセンスやオリジナルを理解してこそ
戦術に生きてくる。
日本の場合、海外で経験を積んだ選手が監督になると言う流れは
まだ構築されていないのが現状である。
そのような日本の男子バレーで、現在は、海外で実力をつけた選手のプレーとブラン監督の戦術が
とてもうまく嚙み合っている。
選手たちの意識を変える
2017年にはコーチとして就任されたブラン監督。
日本の男子バレーの攻撃がサイドに偏りがあるという課題をクリアするために
センターエリアからの攻撃を増やす。と言う意識を選手たちに植え付けた。
日本の男子バレーの得点力
中央からの攻撃力を高めた。
クイックを大胆に使用して相手に的を絞らせないトス回しで攻撃の仕方を大きく変えた。
日本の男子バレーの守備力
徹底的にブロックとディグのシステムを築いた。
ブロックで機能させる場所と、機能しない場所をシチュエーションごとに
確認してディグが入る場所を指示。
これが機能してきたことの証で
今年のネーションズリーグで山本選手(パナソニックパンサーズ)がベストディガーに輝いた。
ブラン監督のバレーボールが私達に与えたもの
男子日本バレーは2023年ネーションズリーグで、
主要な世界大会では46年ぶりとなるメダルを獲得し
世界ランク4位と言う成長を見せてくれた。
2023年9月30日に開幕したパリ五輪予選では、日本は4大会ぶりに五輪予選で
出場権を獲得した。
世界で勝てなかった日本の男子バレーが、明らかに変わり、強くなっていた。
五輪出場権を獲得後に教えてくれたこと
ブラン監督は
『日本の男子バレーのデイフェンスは最大の武器である。
そのデイフェンスは世界トップレベルのひとつと言える力である』と
私たちに明言してくれた。
まとめ
ブラン監督は、世界のトップクラスの戦い方を長年熟知している経験から
データーの分析力にもたくさんの時間と労力をかけ緻密なデーターを構築している。
そこからの戦略だからこそ
選手への指示も決まり事も徹底的に行う。何度も何度も指示を出して徹底的に叩き込む。
その緻密な動きが年々精度を高めてきている。
オリンピックまでの残された期間、更にパワーアップ出来る事でしょう。
これからが本番、楽しみでしかない。